2016年8月12日金曜日

Xperia Z4のホワイトノイズと緩和策




私の所有するXperia Z4 SOV31で発生している回避不能なホワイトノイズについて紹介します。
記事更新日: 2016.08.12

どんな症状が起きるか?

イヤホンジャックにイヤホン・ヘッドフォンを差して音楽・動画などを聞くと、ホワイトノイズという砂嵐のようなノイズが入ってしまいます。基本的に回避する方法はなく、どんなアプリから音を出力してもノイズが入ってしまいます。

端末の故障かと思いましたが、家族の持つZ4 SOV31でも確認することが出来ました。初期化やセーフモードでの起動、アプリのキャッシュ削除を行ましたが、状況は改善しませんでした。故障やソフトウェアの相性不良ではない可能性が高そうです。

あまりしっとりしている曲を聴かない、騒音の多いとこでしか使わない、相性の良いイヤホン・ヘッドフォンを使っている人は気づかないかもしれません。

一応回避する方法はある

一応ですが一定条件のみ回避する方法が二つだけあります。それはXperiaにプリインストールされている「ミュージック」の設定で、オーディオ設定→サウンドエフェクト→DSEE HXをOnにすると、「ミュージック」で音楽を聴いている時だけノイズがほぼ0になります。ただし、この設定をしても他のアプリで音楽・動画を再生したときにはノイズが発生してしまいます。

もう一つはインピーダンスの高いイヤホン・ヘッドフォンを使うことです。インピーダンスとは抵抗値のことです。この抵抗値が高いものを選ぶことでホワイトノイズをある程度小さくすることが出来ます。言うまでもありませんが、この方法だと自由なイヤホン・ヘッドフォンを選べなくしてしまうデメリットがあります。音量はおおまかに言って感度とインピーダンス両方で決まり、インピーダンスの数値は小さく・感度の数値は大きいほうが音量が大きくなります。スマホのようなパワーの弱い機械では、インピーダンスが大きく感度が悪いものを使うと、音が上手く鳴らない場合があり注意が必要です。また、どの程度大きく鳴るかは数値でおおよその推測は出来るものの、定量化できるかというとそうでもないのが難しいところです。なので、試聴出来るお店で購入するのが、唯一の対策となります。


Androidの仕様変更が原因?

Android 5.0 Lollipopからは音周りの仕様が変更されたそうで、DSEE HXなどのXperia特有の一部のエフェクト機能の働きに変更が出ています。なので仕様変更が原因の可能性はありそうです。しかしZ4ではないLollipopのXperiaでは同じような不具合は起きていないので、仕様変更だけが原因ではないのかもしれません。

Android 6.0でも同様の現象を確認

Android 6.0へのアップデートがあったので、同様の現象が発生するか確認しました。結果は見出しにあるように、以前と同じような具合でホワイトノイズが発生します。レスポンスの改善に、各種プリインストールアプリの改善もあっただけに残念です。しかし一部のSONY製以外のアプリで改善が見られました。

Play MusicはDSEE HX対応へ

Google製の音楽「アプリPlay Music」がDSEE HXに対応しました。上の部分で紹介した「ミュージック」と同じ方法で回避できます。Play Music内のMusicの設定→イコライザーでDSEE HXをオンにするとノイズが回避できます。

以前は対応してなかったはずなので、いつのまにかアップデートで対応したようです。


Powerampベータ版は設定で完全にノイズ解消

android音楽アプリで定番のPowerampですが、ベータ版で設定するとPowerampにて音楽再生時はノイズを完全に解消できます。ただ、ちょっと手順が面倒です。

まずは↑のリンクからPoweampのベータ版テストに参加します。そして数時間程度待てばPowerampが自動アップデートされて通常版からベータ版に変更されます。もし、自動アップデートで変更されないようでしたら、手動で行ってください。もしテスターを辞める場合は、PlayストアでPowerampのページを開くと、下のほうにベータ版テスターの解除登録が表示されます。解除登録申請後しばらく時間を置いた後に、再度アプリをインストールしてください。

次にPowerampの設定画面に入ります。設定→オーディオ→Output→Hi-Res OutPut (Experimental)→Wired Headset/AUXをオンにしてください。これでPowerampでの音楽再生時はノイズは消えるはずです。

次に設定→オーディオ→高度な微調整→Music FXにチェックを入れた後、通常の音楽再生画面にあるイコライザーのMusic FXを押すと、Music FXの文字の下に白い下線が表示されます。この状態でWired Headset/AUXのオプション設定で、Sony High Res Audioにチェックを入れると、Powerampで再生する場合はClear Audio+など好きなイコライザー設定を適用しても反映されるようになるはずです。

Xperia Z5でも同様の状況でホワイトノイズが発生するケースがあるようですが、おそらくこの記事で書いたXperia Z4での回避方法が、ある程度使えるはずなので試めしてみてください。


と、こんな感じです。色々細かいところがあるので、後はいろいろ試してください。今回回避方法を追記しましたが、Hi-Res対応によるソフトウェアの類の問題が怪しいような気がてきました。Hi-Resに対応しても普通の音声が再生できなくなるようでは困ります。SONYさんには本当に早く抜本的解決をお願いしたいところです。

コメント欄にコメントして頂ければ、手助けできる場合はお返事するよう努力します。また、SOV31を使っていてホワイトノイズを回避する抜本的方法があったら、教えて頂けると助かります。その時もどしどしコメント欄へお願いします。

スポンサーリンク


2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

z4ではなくgalaxys6なのですが、記事のpowerampベータ版の方法を参考にさせてもらい、無事ホワイトノイズを解消することができました。本当に助かりました!

匿名 さんのコメント...

Xperia X Performance(Android8.0 Oreo)でもホワイトノイズあります。(MDR-ex750n使用)厄介なのは、純正ミュージックアプリでも、DSEEオンでも発生することです。 音楽を止めるとホワイトノイズは数秒遅れて止まるのでその存在が分かりやすいです。

注目の投稿

X370をCPU載せ替えでWin11にして使い倒せ!

第一世代Ryzenチップセットを利用してWin11にはどういう手順でアップグレード出来るかの概要や、実測値としてはどの程度性能が上がるか紹介します。 X370はRyzen5000シリーズまで行ける! X370チップセットはRyzen第一世代の1000シリーズと共に2017年に登場...